ヘルニア日記
スキッパーの写真をクリックすると、ヘルニア闘病中のアルバムへと進みます。
スキッパーがヘルニアを発病した時から歩けるようになるまでの記録です。
日帰りの手術を2回くらいしか経験をした事もなく、病気というものに出会うこともなく7歳を迎えたある日の事・・・
2003・07・02
発病
午前中元気だったスキッパーですが、私が午後からの仕事に行くとき様子が変な事に気がつきました。この日は朝から暑い日だったのですが、寒い時のようにプルプル震えていたのです。子供が学校から早く帰ってくる日でしたので、気になりましたがそのまま出かけました。仕事が終わり、慌てて家に帰ると毛布を掛けられていました。
夜になって容態は急変しました。

震えが酷くなり慌てて動物病院へ電話をしてみると、腰を痛めたのではないかと言われ翌日診察をしてもらうようにしました。
2003.07.03
良かった!
仕事が午前中だったので、子供と一緒に病院へ行き痛み止めの注射を打ってもらったら、落ち着いた様子でとても元気になりいつものように過ごしました。お薬はネオラミンスリーゼ錠・ATP錠・プレドニゾロン錠・クロロマイセチン250mgを処方されました。
2003・07・04
薬を飲み何とか落ち着いている様子です。
2003・07・05
やっぱり痛いらしい
朝、子供が抱っこをした時悲鳴に近い声で鳴いたようでした。暫く大人しかったのですがお薬を飲んだら元気になりました。痛み止めが効いているようです。
2003・07・06
痛いのかな?
やはり朝大人しすぎます。ここ2,3日吠える事もなくなり、動き回る事も無く玄関を出て外に行こうともしません・・・。心配!!
2003・07.07
最悪の日
午前中に子供の喘息の薬を貰いに行きその帰りに接骨院(この時私は治療中だったので)に行き、治療を終わって戻ってみるとスキッパーの様子が変であることに気がつきましたが、薬を飲むにはまだ早すぎる時間でしたので、慌てて動物病院へ行きました。暫くすると落ち着いた様子でしたが、夜になると容態は急変しさらに酷くなるばかりです。息は荒くハッハという感じでしたので、再び病院へ電話をしてみると、お薬を飲ませるように言われました。暫くしたら、お薬のききめか落ち着きを取り戻し、家の中を動き回り夜中じゅう動き回っていた感じです。
2003・07.08
歩けなくなる!!
朝一番にオシッコには行きました。その日は珍しく仕事に行くパパの膝に乗っていました。この日私は午前中の仕事でした。仕事から帰ってスキッパーを見てみると何となく歩き方がおかしいのに気がつきました。
腰を温めると良いと病院の先生に言われていましたので、お風呂で温めましたが、お風呂から出た時腰のあたりがフラフラして後ろ足の動きが不安定だという印象を受けました。
夜8時頃またもや震え始め、どんどん酷くなるばかりです。震えが止まる気配も無く夜の9時ごろには完全に立つ事も歩く事も出来なくなってしまいました。
痛くて泣き、動こうとするたびに激痛が襲うらしく悲鳴をあげていました。何とか動こうとするのですが、猫背の状態で後ろ足は伸びたままでの移動はとても疲れる様子でした。
それから暫くすると自分では水を飲むことも出来なくなり、容器に入れて口の所まで運ぶと言う感じになりました。

朝からオシッコをしていないので心配なので、外に連れて行くのですが、嫌がり家に中に戻ってしまいます。その状態なのに喉が渇くのかよくお水を飲みました。あまりの痛々しい姿に涙が止まらず、夜スキッパーが安心するようにとスキッパーとパパと私と3人でリビングに寝ることにしましたが、助けを求めて悲鳴をあげながら動こうとする姿に眠れる夜を迎える事となりました。
2003・07・09
入院
朝1番に病院に駆け込み、検査となりました。
その結果は・・・第8腰椎部とせんついとの癒着が見つかり、炎症を起こしている様子でした。
癒着によって神経が遮断されているものと診られたようです。
特に後ろ右足の麻痺が酷く歩ける可能性はゼロに近いということでしたが、お医者様は希望を捨てないようにと励ましの言葉と、自分が治療してきた仔達で1年かかって立てるまで回復した仔もいるから、絶対大丈夫と太鼓判を押してくださいましたが、そんな言葉は耳に入るはずもありませんでした。
先生の言葉も耳入らず不安だらけ・・・ケージの中から這いずって出てきたスキッパーを抱っこすると、連れて帰ってとすがるような目で見つめられ、体をグッと寄せてくる姿に不憫な気持ちが沸いてしまって、大泣きをしてしまいました。
泣き泣き、病院を後にして帰ろうとしたとき、ダックス2匹を散歩をさせている男性に会いました。
1匹の方はヘルニアを発病し手術をした事、オーストラリアに住んでいる時だった時で、、あちらのお医者様から安楽死を薦められたほど、ヘルニアの状態が悪かったという話をしてくださいました。
食欲も十分にあるわが子を安楽死をさせるわけにはいかないと、思い切って手術の選択をしたそうです。
手術後のあまりにも哀れな姿と抱っこをすることも許されない面会であったため、病院に行く足が遠のいた事もあったそうです。でも、今こうして歩けているのだから希望は捨てないで!と励まされ帰宅しました。
このときまで、スキッパー辛そうな姿を見ることが辛く、もし安楽死を薦められていたら、承諾していたかもしれません。
2003・07・10
辛くて・・・
今日は面会に行きませんでした。
2003・07・11
面会
待合室でスキッパーを抱っこして外を眺めていましたが、里心がつくといけないので少しだけの時間の面会で帰宅しました。
2003.07.12
面会
薬の効き目もみられずという事で、1度退院することになりましたので、スキッパーを抱っこし帰宅!
スキッパーをケージで寝かせ、パパとオムツを買いに出かけました。
そして、スキッパーにお土産を買って帰宅しました。
2003・07・13
動物病院から電話
朝早く獣医さんから電話が掛かってきたので、何だろうと思っていたら、入院する時にレントゲンに影が映っていたのでもう一度検査をするというものでした。
再びスキッパーを病院に預けて、夕方検査の結果を知らされました。
膀胱と腰椎の間に7センチほどの腫瘍が見つかり、どうするかと言う事になりましたが手術する事を即決断しました。歩けなくなった事や痛みからヘルニアの発病との事ですが、この腫瘍も原因の一部となっている事に間違いはなかったようですが、ヘルニア部分の炎症も酷いものですから、ヘルニア確定でしょう。
腫瘍の手術は明日!
2003・07・14
手術
午前9時再び入院。点滴を暫くしてからの手術となるようです。
午後7時30分、手術開始の連絡が入りました。待つこと2時間、長い長い時間でした。
無事腫瘍の摘出も全てできたと言う事で、手術は成功!
本当に嬉しいひと言でした。そして、このとき私の心の中にも変化が訪れることになりました。
このまま歩く事が出来なくてもいいから、残りの犬生楽しく過ごす事が出来るようになればと言う思いが募りました。そして、子供がネットで偶然見つけたHPを見て、歩行器の作成に取り込むことに決めました。
2003・07.15
再び面会
傷跡は絆創膏のようなものを貼っているので傷口は見えませんが、かなりの長さです。痛々しい姿に思わず涙が・・・。
2003・07・19
今日も・・・
辛いなぁ〜と思いながらも私しか会いに行く事が出来ませんし、家族にスキッパーの様子を知らせるためにと毎日面会に行きました。面会に行きその様子を家族に伝える・・・そんな生活が続き、お友達も一緒に面会をしてくれたこともありました。
病院の直ぐ前に公園があるので、連れ出してもいいかと尋ねたら、OKだったので、いそいそと公園へ・・・。
外の空気を一杯吸わせて歩けるようになったら、また楽しいよと話しかけながら公園のベンチに腰かけ、公園で遊ぶ子供たちを見ていました。
散歩に出ると必ず、興奮するからもあるのでしょうが、う○ちが出るので、オムツ持参でお散歩でした。
2003・07・20
腰が!!
面会に行った時診察台にスキッパーを乗せられたとき、動こうとしたスキッパーの腰が少しだけ持ち上がったように感じ、思わずアッと叫んでしまいました。コレが良い結果になればと思いました。
2003・07・21
退院\(~o~)/
今日は1日の仕事で帰りも遅くなりますので、面会は諦めて帰宅して、夕飯の支度が終わった時、獣医さんから電話がありました。「今日は面会に来れないのですか?待っていますよ」って!面会に行っても良いということでしたので、パパと子供とで早速面会へ行きました。
病院に着くと先生が日頃のストレスからか、食糞をしたと言う事で、この仔はそんなことをする子ではないので、可哀相だから連れて帰っていいですよと言われたので、即退院を決断!
久しぶりの我が家に戻ったスキッパーは、お尻をついたまま嬉しそうに動き回っていました。
やっと、お家に戻って来れたね!!
ところが、あまり動き回りすぎたせいか、足が痙攣してしまい、慌てて病院へ連絡をしたら安静ですよと叱られてしまいました。反省(-_-;)
2003・07・22
おしっこ
立つことも出来ないスキッパーの下半身はまだ麻痺したままです。
もちろん自分でオシッコを出す事も出来ないので、病院でオシッコを出してもらう日々となりました。
自宅でカテーテルを使ってやりますと申し出たのですが、先生は傷をつけたりしたら、大変だからなるべく病院でやりますと言う事でした。
2003・07・23
お薬
本当にお薬を飲ませるのに苦労をします。
薬を砕いて茶こしでこして、粉末状にしたものに少量のミルクを混ぜて練って飲ませます。
これ以上ヘルニアの悪化を防ぐため、ダイエットをする事になりましたので、ドッグフードもほんの少しだけ!普段食べる事の出来る量の半分以下です。いつもお腹が空いている様子で、今までドッグフード単品では見向きもしなかったのに、ガツガツと食べています。コレはラッキーだったかしらね。
動きも益々ヒートアップ!お尻をついたままの姿勢なのに、お客様が来ると猛ダッシュ!玄関から落ちそうになりました。何とかしなくてはいけませんね。
2003・07・24
立った!!(^O^)
朝、フラフラしながら立ち上げリオシッコに自分で行きました。
ヘルニアになってから初めて自分の足で立ってのオシッコです(喜)
そのあと、オシッコをとってもらいに病院に行き先生に今朝の事を伝えると、やはりちゃんと膀胱が空っぽになっていました。獣医さんもとっても嬉しそうでした。1年掛かるかもしれないと言われていたのに、幸運が舞い降りてきたのかな・・・。
明日また、様子を見せに病院へ行きますが、病院から帰ってきたスキッパーは相変わらず、お尻をついたままで凄い勢いで家の中を動き回っています。
2003・07・25
抜糸
手術から11日が過ぎましたので、今日は抜糸です。
今朝は自分ひとりでオシッコもウンチも出来ました。
夕方から、少し腰が持ち上がるようになりました。凄い回復力です。
2003・07・26
えっ?!
やっと立てるようになったかと思ったら、歩くようになりました。
まだ、よたよたした歩き方ですが、確実に自分の足で歩いています。
そんな状態なのに自分で玄関を下りて”おしっこだよ”と目で合図を送ってきました。
2003・07・28
まさか・・・(*_*;
ヘルニアになるまでも、私が出かける時は必ずくっ付いて来るスキッパーです。
いつものように車でお留守番をさせていたのですが、後ろの席にスキッパーを乗せていたはずなのに、車に戻ってみるとスキッパーは前の席に座っていました。
たった5分くらいの時間での出来事です。嬉しい反面、また歩けなくなったらどうしょうかしらと青くなった私です。
これからは、体重測定とお薬を飲む生活となりました。
ダイエットの為に、母は鬼となり本当に可哀相なことをしたと思っています。
ヘルニア再発予防のため、今後も体重管理だけは厳しくやらなければと現在まで至っております。2006.02.13 現在

長い文面を読んでくださって感謝致します。私のヘルニア体験としては短い期間となりました。
今現在もヘルニアで戦っている沢山のワンコが居る事も現実です。
今、希望も無く落ち込んでいる方の少しでもお役に立てたら幸いです。<m(__)m>                                           

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